まずは作務衣で
西音寺のお寺体験では、お越しになられた方にまず作務衣に着替えていただきます。これは、動きやすいのはもちろんのこと、着替えて頂くことで、よりお寺の生活に近い状態で過ごして頂くことを目的にしています。
着るものが変われば気持ちも変わる。
そう思い、まずは形から入って頂きます。
お寺の境内
西音寺の境内の南側は建物が無く、吹き抜けており、田舎の田園風景が一望できるようになっています。
ので、天気の良い日などは温かく見晴らしが良く、縁側や石段の上に腰をかけて日向ぼっこをしながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。お寺ならではの境内の作りなども間近で楽しめる一つです。
お寺といえば独特な空気が流れて凛とした荘厳なものを感じれる場所だったりします。
そんな場所だからこそ、腰を据え目を閉じ精神を集中させる普段味わうことのできない時間を過ごすことができることだと思います。
余計な雑念に囚われることなく頭を心地よいシンプルな状態にさせてくれることでしょう。お越しになられたら体験していただけます。
田園風景を見ながらの写経
お寺の伝統的な文化の一つといえば写経があります。そもそも写経とは印刷が無かった時代に弟子が師匠の教えを写すことから始まり、写経専属のお坊さんもいたとも言われています。その後、時代が経ちお経を書き写すとご利益や功徳があると言われて今日でもお寺の文化体験として残っています。精神を集中させて文字と向き合う時間、今の時代とは真逆なものがそこには、あります。
お寺の音楽体験
お寺にはお寺ならではの様々な楽器または歌などの音楽があります。そして、その一つ一つに意味があり、用途によって使い分けていたりします。
そんなお寺の音楽について、歴史的な部分や意味合い、そしてどういう時に使い、どういうふうに使うのかを実際に体験していただきながら、音楽を通してお寺を学んでいただく体験です。
お寺のお勤めといえば、この朝と夕方に仏さんの前でお経を唱えることをいいます。朝は今日の一日に対して「よろしくお願いします」と祈り、夕方は今日一日ありがとうございましたといった気持ちで行うことが心得としてあります。
その日の始まりと終わりに一日の感謝を唱えるということは、普段の一般生活の中ではなかなか行うことができない貴重な体験となると思います。 西音寺のお寺体験はお寺の日常をより知っていただくために、一緒に内陣でお経を唱えていただきます。
作務(さむ)という聞き慣れない言葉ですが、これはお坊さんが日頃行う、掃除や雑務のことを総称して作務といったりします。作務衣という言葉も作務の時に着る服からきていたりします。
お寺の掃除は主に朝に行い、境内や道場を綺麗にし、その日一日を過ごしていくための準備を行います。掃除をすることで場の空気を新しくし、その綺麗になった場を見て心にも新しい空気を入れ替えます。
普段行うことのないお寺の掃除もまた、体験の醍醐味かもしれません。
おしょうの仏教講義は、仏教とはなんぞや?お寺とはなんぞや?というそもそものところから、普段素朴に思っている疑問についてなどを気軽に話し合いながら、時には一緒に考え意見交換をして学んでいく仏教講義です。
ですので、そこまで畏まった感じではないのでリラックスした雰囲気で楽しんでいただけると思います。
お寺の縁側
お寺ならではの縁側で、腰をかけなが休憩がてらにお話しをするのはこのお寺の定番だったりします。
夏頃には南の田園風景の方から風が吹き抜けて、なんとも言えない穏やかな時間を過ごすことができると思います。
何世代も超えて変わらない空間がそこにはあります。
お寺の本堂の外側には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)という仏像がいたりします。よくお寺巡りをよくされる方はご存知だと思います。
この仏像は、諸々説がありますが、お釈迦様のお弟子さんで戒を破ったことによって中に入ることが許されておらす、許しを得るために衆生救済を行っているのだと言われています。体が赤い理由は生気がみなぎっている印。この賓頭盧尊者の体を撫でると悪いところが治ると言われています。
お寺といえばお線香がつきもの。その意味合いは場を清浄な空間にし、またお香の成分による鎮静効果も私たちにもたらしてくれます。お線香の香りを嗅ぐと落ち着くというのは、ただ単に懐かしい田舎の臭いだけでなく、お香そものものの効果があったりするんですね。
お寺体験ではおしょうが選んだいくつかのお香を焚きながら、瞑想坐禅や写経などを行ってより集中した時間を過ごしていただきます。
西音寺のお寺は田舎の小さなお寺ですが、そんな田舎のお寺だからこそ、お寺体験では広い本堂をプライベートな貸し切りの気分で過ごしていただくことができます。
本堂の脇には小スペースですがおしょうが選んだ読書コーナーもありますので、休憩の際は手にとって読んでいたければと思います。
厳しい道場ではございませんので、ご希望があれば寝そべってゴロゴロしていただいてかまいません。
お寺の修行の中には、朝からその地域の寺社に参拝するという巡礼周りみたいなものがあります。
本来は深夜に行いやや小走りになりながら行うものですが、西音寺のお寺体験では、お寺や神社以外にもその田舎特有の紡がれた文化や営み、歴史などにも目を向けて散歩をしながら紹介していくツアーを行っております。
知らない町だからこそ、そこから学べるものがあると思います。このツアーはご希望があれば行います。
護摩祈祷
西音寺には護摩を焚くお堂があり、そこでは定期的に行われる行事に加えご依頼があればこれからの生活の発展、向上を願い護摩で祈祷させていただいています。
・家内安全
・病気や怪我の完治
・受験合格祈願
・人生の大事な勝負の成功を願う祈願成就
・厄祓い
など、各々の願いを護摩木に書き、それを燃やして護摩を焚きお祈りさせて頂きます。こちらは2名以上のお申し込みかつ、準備がありますので一週間ほど前にご予約をお願いします。(別途:5000円祈祷料を頂きます)
西音寺の御朱印
西音寺の御朱印は、他のお寺の御朱印とは少し異なります。
それは、仏教の言葉を書いているというところです。
もともと西音寺の御朱印は判子を押すというものしかなく、ちゃんとした御朱印はありませんでした。
ただ、御朱印が欲しいとご要望が多くなり、改めて作ることに。
せっかく作るのですから、貰った人にとって、
役に立つもの、仏教を少しでも知ってもらえるものを書こうと思い、
この『一隅を照らす』という天台宗の開祖最澄の言葉を、御朱印に書かせてもらうことにしました。
西音寺は大きいお寺ではありません。ですが、小さいお寺だからこそできることがあると思っております。
有名なお寺でなかろうが、大きいお寺でなかろが、やれることがある。伝えれることがある。
そんなお寺の活動と想いに合うであろう言葉を導き出し、この『一隅を照らす』という言葉を選ばさせていただきました。
この言葉があなたのお役に立てればと思っております。